モンゴル人との結婚手続き【徹底解説】

更新:2021年1月15日

行政書士 佐久間毅

モンゴル人との結婚手続きについて解説する行政書士

■ひとこと解説

>> 日本先行でモンゴル人と結婚をする場合は、市区町村役場に結婚届を提出します。

>> モンゴル先行でモンゴル人と結婚する場合は、モンゴル国家登録庁で結婚手続きをします。

>> 日本を先行させてもモンゴルを先行させても、最終的に両方の国で結婚を届け出ることができます。

■くわしく解説

モンゴル人と日本人とのご結婚手続きは、日本を先行させてモンゴルを先行させてもどちらでも大丈夫ですが、どちらか片方の国の手続きを完了させただけではダメで、最終的には両国で結婚手続きを完了させる必要があります。

 

一方の国の手続きしか完了させていない状態を「跛行婚」といい、通常は配偶者ビザ等の取得に支障が生じます。

 

〇よく一緒に読まれている記事

 

 ・跛行婚

 

この記事ではまず、日本先行でモンゴル人と日本人とがご結婚される手続きを、そのあとに、モンゴルを先行させる結婚手続きについて解説していきます!

 

なおモンゴル人とご結婚された日本人のかたが自分でお相手の配偶者ビザを申請され、不許可になってみんビザ™にもちこまれることが多いケースが、

交際期間が短い、収入面(継続性・安定性・額)に問題があるケースです。

 

問題となりそうな人はご結婚前にきちんと解決しましょう。

 

配偶者ビザの条件の中には、国際結婚の完了後にはどうにもできない問題がいくつかあります(例えば交際期間など。)。

まだご結婚前であれば、交際期間などについて再考できるはずですので、関連記事「配偶者ビザの条件」などをよくご確認ください。

 

〇よく一緒に読まれている記事

 

配偶者ビザと年齢差

配偶者ビザと収入

配偶者ビザの条件 

配偶者ビザ

 

■1 日本で先に、モンゴル人と結婚する方法

日本先行で、モンゴル人との結婚手続き

Step1:モンゴル人との結婚を日本で成立させる

 

1.1 モンゴル人が在日モンゴル大使館で、「婚姻要件具備証明書」を取得する

 

【必要書類】 

 

(モンゴル人)

・結婚申請書

・モンゴル人のパスポート写し 2通

・モンゴル人の身分証明書写し 2通 ※公証済みのもの

・モンゴル人の出生証明書写し 2通 ※公証済みのもの

・モンゴル人の独身証明書 原本とその写し 

・モンゴル人の在留カード写し 2通

・日本に居住するモンゴル人の住民票

・モンゴル人の健康診断書

・モンゴル人の日本における在職証明書または在籍証明書(学生証)

・その他指示されたもの

 

(日本人)

・結婚申請書

・日本人の戸籍謄本 ※モンゴル語訳付き

・日本人のパスポート写し ※パスポートが無いときは、運転免許証写し

・日本人の住民票写し ※モンゴル語訳付き

・日本人の健康診断書 ※モンゴル語訳付き

 

 

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結婚登録書_在日モンゴル大使館提供
予告なく変更されますので、最新版を在日モンゴル大使館で入手してそちらをご使用ください。ご参考として提供しています。
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1.2 日本の市区町村役場へ婚姻届を提出して、結婚を成立させる

 

婚姻届が受理された時点で日本側の結婚手続きは完了です。モンゴルへの結婚の報告のために、結婚後の「戸籍謄本」を取得しましょう。

 

【必要書類】

 

〇日本人の必要書類

 

・婚姻届

 

 よく一緒に読まれている記事

 

  国際結婚 婚姻届 ※日本先行で国際結婚をする際の、婚姻届の書き方について解説しています。

 

・戸籍謄本 ※本籍地以外の市区町村役場に婚姻届を提出する場合

・本人確認書類

・その他指示されたもの

 

〇モンゴル人の必要書類

 

・婚姻要件具備証明書

・モンゴル人のパスポート

・その他指示されたもの

 

Step2:日本で成立した結婚を、モンゴルへ報告する

 

 

結婚当事者2名がモンゴル大使館へ出向き、結婚の登録を行ないます。 

モンゴル側の結婚登録が完了すると、結婚証明書の交付を受けます。

 

 

 

【必要書類】

・結婚の事実が記載された戸籍謄本

・婚姻要件具備証明書を取得する際に提出した書類のコピー一式

 

 

Step3: 日本の配偶者ビザを申請する

 

両国での結婚手続きが完了したら、日本の配偶者ビザ申請手続きに移行します。

モンゴル人とご結婚された日本人のかたが自分でお相手の配偶者ビザを申請され、不許可になってみんビザ™にもちこまれることが多いケースが、年齢差が大きい、交際期間が短い、収入面(継続性・安定性・額)に問題があるケースです。問題となりそうな人はご結婚前にきちんと解決しましょう(まだご結婚前であれば、交際期間などが調整できるはずです。)。

 

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配偶者ビザの条件 

配偶者ビザ

 

 

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■2 モンゴルで先に、モンゴル人と結婚する方法

モンゴル先行で、モンゴル人との結婚手続き

Step1:日本人が「婚姻要件具備証明書」など必要書類を準備

 

日本人の婚姻要件具備証明書は、日本の法務局または在モンゴル日本大使館でも取得することができます。

 

【法務局で婚姻要件具備証明書を取得するときの必要書類】 

・パスポート原本

・戸籍謄本(なるべく新しいのもの) 1通

 ・その他指示されたもの

 

【警視庁で無犯罪証明書を取得する際の必要書類】

・パスポート(有効期限内、コピー不可)

・氏名、住民登録地が確認できるもの

  ・住民票(発行から6か月以内)

  ・マイナンバーカード

  ・自動車運転免許証(住所表記が住民登録地と一致の場合のみ) 等

・証明書発給の必要性が確認できる書類

・その他指示されたもの

 

Step2:日本で取得した書面に、日本外務省でアポスティーユを取得する

 

日本で取得した「無犯罪証明書」や「婚姻要件具備証明書」などの書面は、そのままではモンゴルで使用できません。モンゴル政府はその書面が本物であるか判断できないからです。このため、日本外務省から認証を取得します。

 

Step3:モンゴルの国家登録庁で結婚を登録する

 

担当官は必要書類を受理してから30日以内に結婚を登録し、登録完了には結婚当事者が立ち会います。

モンゴル国家登録庁に結婚が登録されると、「婚姻証明書」が交付されます。

 

【必要書類】

・婚姻申込書 

 ※モンゴル語で記載しないときには、翻訳会社で翻訳したうえで公証する。

 ※婚姻申込書の定型書式はないため、結婚当事者の氏名、父親の氏名、生年月日、住所、子の有無、結婚後の滞在予定国などを記載。

 

(日本人)

・モンゴル人との結婚を希望することについての調査票(アンケート)

・婚姻要件具備証明書

・婚姻要件具備証明書のモンゴル語訳

・健康診断書 ※HIV・精神疾患・結核

・無犯罪証明書

・身分証明書(パスポートの身分事項ページとモンゴルの入国ビザの貼付されたページ)の写し

・日本人の住民票

・日本人の在職証明書

・資産を証する書面(預金残高証明書・不動産登記簿謄本など)※夫のみ

(モンゴル人)

・モンゴル人の国民登録証明書

・未婚・既婚記載事項証明書(いわゆる独身証明書)

・離婚証明書 ※離婚歴がある場合

・国民登録記載事項証明書 ※離婚以降、結婚していないことについての証明書

・健康診断書 ※HIV・精神疾患・結核

・住民証明書

・モンゴル人の在職証明書

・資産を証する書面(預金残高証明書・不動産登記簿謄本など)※夫のみ

・証人の申込書 ※結婚登録の証人による自筆のもの

 

Step4:日本の市区町村役場へ結婚が成立したことを報告する

 

【必要書類】

 

 ・婚姻届

 

 よく一緒に読まれている記事

 

  国際結婚 婚姻届 ※台湾先行で国際結婚をする際の、婚姻届の書き方について解説しています。

 

・モンゴルの結婚証明書 ※モンゴル国家登録庁発行のもの 

・モンゴルの結婚証明書の日本語訳

・モンゴル人のパスポート原本

・日本人の本人確認書類

・日本人の戸籍謄本 ※本籍地以外に届け出る場合

・その他指示されたもの 

 

Step5: 日本の配偶者ビザを申請する

 

両国での結婚手続きが完了したら、日本の配偶者ビザ申請手続きに移行します。

モンゴル人とご結婚された日本人のかたが自分でお相手の配偶者ビザを申請され、不許可になってみんビザ™にもちこまれることが多いケースが、年齢差が大きい、交際期間が短い、収入面(継続性・安定性・額)に問題があるケースです。問題となりそうな人はご結婚前にきちんと解決しましょう(まだご結婚前であれば、交際期間などが調整できるはずです。)。

 

〇よく一緒に読まれている記事

 

配偶者ビザと年齢差

配偶者ビザと収入

配偶者ビザの条件 

配偶者ビザ

 

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■この記事を書いた人

行政書士 佐久間毅(さくま・たけし)

東京都出身。慶應義塾志木高等学校慶應義塾大学法学部卒。高校在学中に米国コロラド州のイートンでホームステイ。大学在学中は、他大学である上智大学の国際法の権威、故・山本草二教授の授業に通い詰める。大学卒業後は民間の金融機関で8年間を過ごし、現在は東京・六本木でビザ専門のアルファサポート・行政書士事務所を開業。専門は入管法、国籍法。


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